このページは、世界で人型ロボット(ヒューマノイドロボット)を開発しているメーカー・企業を、14カ国・地域、62社・63機種に整理した一覧です。アメリカのTesla・Figure AI・Boston Dynamics、中国のUnitree・UBTECH・Agibot、日本の川崎重工・THK・東京ロボティクス、韓国のSamsung・LGまで、各社の主力機種・実用化ステータス(量産・実運用/試験導入/開発中)・上場状況を、公式発表などの一次ソースで確認したうえで掲載しています。「メーカー名は知っているが、どの会社がどこまで進んでいるのか分からない」という方のために、国別に並べ、各社の特徴を2〜3行で要約しました。機種名をクリックすると、身長・体重・価格・最新動向をまとめた詳細ページに移動します。
収録対象は「二足歩行の人型ロボット」を開発するメーカーに限定し、車輪型の上半身ロボットや四足歩行ロボットのみの企業は含めていません。同じメーカーからは原則として最新機種1つを代表機種として掲載し、実用化ステータスは「量産・実運用」(顧客への納入・自社現場での常時稼働)、「試験導入」(実証実験・限定納入)、「開発中」(試作・発表段階)の3段階で表しています。上場状況は各社の公開情報にもとづき、「上場」「上場準備」「未上場」で表記しています。
| 国・地域 | メーカー数 | 量産・実運用 | 主なメーカー |
|---|---|---|---|
アメリカ | 6社 | 2社 | Tesla、Figure AI、Boston Dynamics、Apptronik、Agility Robotics ほか |
カナダ | 1社 | 0社 | Sanctuary AI |
中国 | 34社 | 12社 | Unitree、UBTECH、Agibot、XPeng、LimX Dynamics ほか |
日本 | 8社 | 2社 | 川崎重工、ハイランダーズ、ドーナツロボティクス、東京ロボティクス、THK ほか |
韓国 | 4社 | 1社 | Rainbow Robotics、Samsung Electronics、LG Electronics、Holiday Robotics |
台湾 | 1社 | 0社 | Foxconn |
ノルウェー | 1社 | 0社 | 1X Technologies |
イギリス | 1社 | 1社 | Engineered Arts |
イタリア | 1社 | 0社 | Generative Bionics |
スペイン | 1社 | 1社 | PAL Robotics |
ドイツ | 1社 | 0社 | NEURA Robotics |
| フランス | 1社 | 1社 | Aldebaran |
| イスラエル | 1社 | 0社 | Mentee Robotics |
| インド | 1社 | 0社 | Addverb |
| 合計 | 62社 | 20社 | 14カ国・地域/63機種 |
アメリカは、Tesla(テスラ)・Figure AI・Boston Dynamics(ボストン・ダイナミクス)・Apptronik・Agility Roboticsといった、世界の人型ロボット開発をけん引する企業が集まる国です。EV大手のTeslaが自社工場への投入を前提に「Optimus」を開発し、Figure AIはBMWの工場で、Agility Roboticsは物流倉庫で、それぞれ実運用に踏み込んでいます。ハードウェアだけでなく、NVIDIA・OpenAI・Googleなど基盤モデル(AI)側の企業が出資・提携している点が、米国勢の最大の強みです。
Optimus(オプティマス)は、米国のTesla(テスラ)が開発する人型ロボットです。イーロン・マスク氏が「将来はクルマ事業を上回る」と公言する同社の最重要プロジェクトで、2021年に構想を発表、2023年にGen2を公開しました。
Phantom MK1は、アメリカのFoundationが開発する人型ロボット。数値は集約ソース中心で一次未確認(推定値)。
中国は当図鑑の収録62社のうち34社を占め、社数では世界最多です。Unitree(宇樹科技)・UBTECH(優必選)・Agibot(智元機器人)・Fourier(傅利葉)などの専業メーカーに加えて、XPeng(小鵬汽車)・GAC(広州汽車)などの自動車メーカー、Xiaomi(小米)・HONOR(栄耀)などのスマートフォンメーカーも参入しました。部品サプライチェーンの集積を背景に、Unitree G1(公式1万3,500ドル)やNoetix N2(3万9,900元)など「数百万円以下」の量産機を次々に投入しているのが中国勢の特徴です。上場企業も多く、UBTECH・XPeng・Xiaomi・Dobotは香港市場、GACは上海・香港市場に上場しており、UnitreeとDEEP Roboticsは上海・科創板への上場を準備しています。
Oli(旧CL-3)は、中国のLimX Dynamicsが開発する人型ロボット。本体重量55kg(可搬ではない)。
Forerunner K2は、中国のKeplerが開発する人型ロボット。公式最新値175cm/75kg(主張178/85は一次未確認)。
MagicBot Gen1は、中国のMagicLabが開発する人型ロボット。可搬は公式片腕7.5kg・全身静荷重40kg(主張片腕20kgは誤り)。
Astribot S1(アストリボット)は、中国のAstribot(星尘智能)が開発する車輪ベースの人型上半身ロボットです。ケーブル駆動によりアーム先端速度10m/s級の高速かつ滑らかな動作をデモで示し、家事や軽作業向けの機体として注目を集めました。
天工 Tiangong(ティエンゴン)は、中国・北京の官製拠点X-Humanoid(北京人形机器人创新中心)が開発する全身人型ロボットです。世界初とされる全電動で走行できる人型で、2025年には北京のハーフマラソンを完走。
青龍(Qinglong/チンロン)は、上海の国家地方共建人形机器人创新中心が開発し、WAIC 2024でデビューした中国初のフルサイズ汎用人型ロボット(公版機)です。身長約185cm・43自由度・関節ピークトルク400N·m。
HONOR Robotics D1(オナー ロボティクス D1)は、元Huawei系のスマートフォン大手HONOR(栄耀)が開発した走行特化型の人型ロボット「闪电(Flash)」です。2026年4月の北京亦荘ハーフマラソンでは50分26秒を記録し、人間の世界記録を約7分上回りました。
行者泰山は、山東省済南市のYobotics(山東優宝特智能機器人)が開発する二足歩行人型ロボットです。2024年に山東省初の人型として泰山を登坂し、2025年の第1回世界人形ロボット運動会では左腕が脱落したまま1500mを完走する「断臂完賽」で話題に。
Mini Pi plus(小派+)は、広州のHighTorque(高擎動力)が開発する身長65cm・体重10.9kgの小型二足歩行人型ロボットです。関節モジュールから自社製造し、22自由度・可搬10kg・価格約5万元(約100万円)と手頃で、RoboCup 2026 China Open小型部門ではベスト8全チームが採用する事実上の標準機となりました。
启江2M(Qijiang 2M)は、安徽省合肥市の省立研究機関・江淮前沿技術協同創新中心(江淮実験室)が自社開発する身長170cm・体重50kg・32自由度の人型ロボットです。2026年8月の第2回世界人形ロボット運動会では新設種目「投壺(足式)」で完全自律のまま金メダルを獲得。
日本は、ホンダASIMOで二足歩行技術を世界に示した国ですが、現在の量産競争では米中に規模で先行されています。その中で、川崎重工(Kaleido)・THK(FRED)といった大手製造業と、東京ロボティクス(Torobo)・ハイランダーズ(HL NINJA)・ドーナツロボティクス(cinnamon)・ZEALS(D1)・ugo(ugo Pro)・アトムなどのスタートアップが、安全性・品質・現場適合を武器に開発を進めています。国産勢の詳細は日本の人型ロボットメーカー一覧で解説しています。
Kaleido(カレイド)は、日本の川崎重工業が開発する人型ロボットです。産業用ロボット大手である川崎重工が、災害救助・重作業・介護といった過酷な現場を想定して開発してきた頑健性重視の機種で、2015年開発開始の第9世代にあたります。
FRED(フレッド、型式HR-S01)は、直動案内機器(LMガイド)世界最大手のTHKが自社開発した二足走行ヒューマノイドです。2025年5月に人型ロボットとして世界最高水準の走行速度13.8km/hを達成し、同年7月には大阪・関西万博に出展されました。
株式会社アトム(ATOM Inc.)は、自動運転AI企業Turingの共同創業者・青木俊介氏が2025年11月に創業した日本のヒューマノイドスタートアップです。二足歩行ロボットのハードウェアと「Physical AI」基盤モデルを垂直統合で自社開発し、日本国内での量産を掲げます。
韓国では、Samsung Electronics(サムスン電子)が二足歩行ロボットHUBOを生んだRainbow Robotics(レインボー・ロボティクス)を子会社化し、LG Electronics(LG電子)も家庭向けの人型ロボット「CLOiD」を公開するなど、大手電機メーカーが主導する形で人型ロボット開発が進んでいます。
Samsung 人型ロボットは、韓国のSamsung Electronicsが開発する人型ロボット。傘下のRainbow Robotics(筆頭株主化)と自社Future Robotics Officeで人型を開発。
台湾では、世界最大のEMS(電子機器受託製造)企業Foxconn(鴻海精密工業)が、NVIDIAと連携しながら自社工場向けの人型ロボットを開発しています。
Foxconn ヒューマノイドは、台湾のFoxconnが開発する人型ロボット。EMS世界最大の鴻海(Foxconn)がTech Day2025で脚付き(二足)モデルを公開。
ヨーロッパは、家庭向け人型ロボット「NEO」で注目を集めるノルウェーの1X Technologiesをはじめ、表情豊かな「Ameca」のEngineered Arts(イギリス)、研究用二足歩行機「TALOS」のPAL Robotics(スペイン)、産業用の「4NE-1」を開発するNEURA Robotics(ドイツ)、NAO・Pepperで知られるAldebaran(フランス)、イタリア技術研究所(IIT)発のGenerative Bionicsなど、研究開発の伝統を持つメーカーが揃います。
NAO(ナオ)/Pepper(ペッパー)は、フランスのAldebaran(アルデバラン、旧Aldebaran Robotics/SoftBank Robotics)が展開する人型ロボットです。教育・研究・接客の現場で世界的に普及した歴史的な機種で、NAO約2万台・Pepper約1.7万台が販売されました。
北米・欧州・アジアの主要国以外にも、カナダのSanctuary AI、イスラエルのMentee Robotics、インドのAddverbなど、各国を代表するメーカーが人型ロボット開発に参入しています。
当図鑑では、二足歩行の人型ロボット(ヒューマノイド)を開発する世界14カ国・地域の62社・63機種を収録しています(2026年9月10日時点)。各社の公式発表を一次ソースとして確認し、毎週更新しています。
Tesla・Figure AI・Boston Dynamics・Agility Robotics(米国)、Unitree・UBTECH・Agibot・Fourier(中国)、1X Technologies(ノルウェー)などが代表格です。当図鑑の収録62社のうち20社が「量産・実運用」の段階に入っています。
中国です。当図鑑収録62社のうち34社が中国企業で、アメリカ(6社)、日本(8社)、韓国(4社)が続きます。
川崎重工(Kaleido)、THK(FRED)、安川電機傘下の東京ロボティクス(Torobo)、ハイランダーズ(HL NINJA)、ドーナツロボティクス(cinnamon)、ZEALS(D1)、ugo(ugo Pro)、アトムなどです。詳しくは「日本の人型ロボットメーカー一覧」ページで解説しています。
あります。当図鑑収録メーカーのうち12社が上場企業(Tesla、UBTECH、XPeng、Xiaomi、Dobot、川崎重工、THK、Samsung、LG、Foxconn、Rainbow Roboticsなど)で、UnitreeやDEEP Roboticsなど4社が上場準備中です。詳しくは「人型ロボット関連の上場企業一覧」をご覧ください。
一部の機種は購入できます。Unitree G1(公式1万3,500ドル)やNoetix N2(3万9,900元)などは研究・開発者向けに一般販売されており、日本国内でも代理店経由で入手できます。価格の一覧は「人型ロボットの価格一覧」ページにまとめています。
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